矯正歯科(マウスピース矯正・インビザライン)

症例紹介 | インビザライン治療 Before & After

 治療名 インビザライン(マウスピース矯正)
 患者さん 20代女性
 執刀医 Dr.吉田
 治療内容 噛み合わせ(反対咬合)の改善のために非抜歯での治療 
 治療期間 12ヶ月
 費用 980,000円(税込)
 治療に対するリスク

 マウスピース矯正は自分で取り外しができるメリットがあるが、
 使用時間などが守れていないと治療期間の延長や仕上がりに影響する
 一般的な矯正のリスク
 ・歯肉退縮
 ・虫歯、歯周病(歯磨きしっかりすれば
  問題なし)
 ・歯根吸収
 など

 治療名 インビザライン
 (マウスピース矯正)
 患者
 さん
 20代女性
 執刀医 Dr.吉田

 治療
 内容

 噛み合わせ(反対咬合)の
 改善のために非抜歯での
 治療 
 治療
 期間
 12ヶ月
 費用 980,000円(税込)

 治療に
 対する
 リスク

 マウスピース矯正は自分で
 取り外しができるメリット
 があるが、使用時間などが
 守れていないと治療期間の
 延長や仕上がりに影響する

 ▶一般的な矯正のリスク
 ・歯肉退縮
 ・虫歯、歯周病
 (歯磨きしっかりすれば
 問題なし)
 ・歯根吸収
 など

矯正歯科とは?

矯正歯科とは?

矯正歯科は、単に歯並びを良くするための治療ではありません。「矯正治療で正しい噛み合わせをつくり出し、磨きやすい歯にすること」が治療の目的です。汚れを溜めにくい歯並びは、歯の健康寿命の観点からも、とても重要です。

埼玉県議行田市でマウスピース矯正(インビザライン)を専門に行う当院では、大人の方だけでなく、子どものうちから抜かずにできる矯正歯科も行っています。

予防治療や治療で通われていて、その際に矯正相談(無料)をお受けすることも可能です。矯正を開始する目安は5~6歳頃(下の前歯4本が生えた頃)ですので、まずはご相談にいらしてください。

歯周病やむし歯予防のためにも、良い歯並びを手に入れましょう!

マウスピース矯正「インビザライン」について

インビザライン(Invisalign)は、歯科先進国であるアメリカのアライン・テクノロジー社によって開発された、歯並びを整えるための矯正治療の一つです。正式には「マウスピース型カスタムメイド矯正装置」に分類される矯正システムで、透明で目立ちにくく、薄く軽量であるため快適に使用できるのが特長です。

1999年にアメリカで販売が開始されて以来、世界100カ国以上で導入され、延べ800万人以上の患者様に使用されている実績ある矯正装置です(2020年1月時点)。開発当初から改良が重ねられ、現在では適用可能な症例の幅が広がり、さまざまな歯並びのお悩みに対応できるようになっています。

また、インビザラインにはいくつかの種類があり、患者様の歯並びや治療の目的に応じた適切なタイプを選択することが重要です。埼玉県議行田市でマウスピース矯正(インビザライン)を専門に行う当院では、インビザラインのメリット・デメリットを丁寧にご説明し、患者様にとって最適な治療をご提案いたします。より良い矯正治療を実感していただけるよう、しっかりとサポートいたします。

インビザラインはこんな方におすすめです

✔ 目立たない矯正装置で歯並びを整えたい方
インビザラインは、透明で薄いマウスピース型の矯正装置です。装着していてもほとんど目立たず、口元の印象を損なう心配がありません。そのため、接客業や人前に立つ機会の多い方にも選ばれています。

✔ 食事を快適に楽しみたい方
従来の金属ワイヤー矯正とは異なり、インビザラインは食事の際に取り外しが可能です。食べ物が装置に引っかかる心配もなく、好きなものを自由に楽しめます。

✔ 金属アレルギーの方、またはアレルギーが気になる方
インビザラインは金属を一切使用していないため、金属アレルギーのある方でも安心してご使用いただけます。また、金属アレルギーを心配される方にとっても、安全性の高い矯正方法です。

✔ 矯正の痛みや違和感をできるだけ抑えたい方
インビザラインは、歯の移動を最適化するためのシミュレーション技術を用いて設計されています。これにより、歯にかかる負担を最小限に抑え、痛みや違和感を少なくした矯正治療が可能です。

✔ 口腔内の衛生を保ちたい方
インビザラインは、約2週間ごとに新しいマウスピースに交換しながら歯を動かしていきます。また、取り外して洗浄できるため、常に清潔な状態を維持しやすい矯正方法です。

✔ 毎日の歯磨きをスムーズに行いたい方
ワイヤー矯正では、装置の凸凹が邪魔になり、歯磨きが難しくなることがあります。しかし、インビザラインなら取り外して普段通りのブラッシングが可能。矯正中も口腔内を清潔に保ちやすくなります。

インビザラインと口腔内スキャナーの活用

当院では、より精密で質の高い矯正治療を提供するために、口腔内スキャナー(iTero) を導入しています。これは、3D光学スキャナー を用いて歯列を高精度でデジタル化し、インビザラインの治療計画に活用するシステムです。従来の型どりとは異なり、スピーディかつ快適に歯列データを取得できるため、患者様の負担も軽減されます。

口腔内スキャナーとは?
口腔内スキャナーは、歯の型どりや矯正治療のシミュレーション、むし歯の早期発見 などに活用される最新の医療機器です。
従来の型どりに比べて 短時間で精密なデータを取得 できるため、より正確な治療計画を立てることが可能になります。
日本国内の歯科医院での導入率はまだ比較的低いですが、当院では より高精度な診断と患者様の負担軽減を目的に、
早期から導入しています。
特にインビザライン矯正では、正確な歯列データの取得が治療の成功に直結 します。
当院で採用している iTero は、インビザラインを開発したアメリカのアライン・テクノロジー社の
公式スキャナーであり、高精度なスキャンデータをもとに、より正確な治療計画を立てることができます。

従来の歯型採取(印象材を用いた型どり)との違い
従来の歯型採取 では、
 ✔ アルジネート というピンク色の印象材を使用
 ✔ 印象材を口の中に入れ、固まるまで数分間待つ
 ✔ 気泡が入る、ズレるなどの影響でやり直しが必要な場合もある
 ✔ 嘔吐反射の強い方にとって不快感が大きい

この方法では、精度のばらつきや不快感がある ことが課題でした。
一方で、口腔内スキャナーを活用すると、これらの問題が大きく改善 されます。

口腔内スキャナーのメリット

① 型どり時間の短縮
従来の印象材を用いた型どりは、材料の練和・硬化・石膏模型の作成まで含めると 10分以上 かかることもあります。
💡 口腔内スキャナーなら、数分程度で歯列の3Dデータを取得可能!

② 患者様の負担を軽減
 ✅ 印象材を使用しないため、嘔吐反射の強い方も快適に型どり可能
 ✅ 口の中が塞がれる不快感がなく、息苦しさが軽減
 ✅ 術者による精度のばらつきが少なく、型どりのやり直しがほぼ不要

③ 治療期間の短縮
インビザラインのマウスピース作成には、スキャンデータを海外の技工所に送信 し、カスタムメイドのマウスピースを製作するプロセスが含まれます。
💡 口腔内スキャナーを使用することで、データを即時送信でき、治療開始までの時間を短縮できます。

④ 精密なデータで治療の成功率向上
口腔内スキャナーで得たデータを活用することで、インビザライン矯正における歯の動きを詳細にシミュレーション できます。
 ✅ 治療後の歯並びを3Dシミュレーションで可視化可能
 ✅ ワイヤー矯正では難しかった治療計画の事前確認が可能
患者様自身も治療の進行や 最終的な仕上がりをイメージしやすく なるため、安心して治療に取り組めます。

矯正歯科が必要な「不正咬合」とは?

不正咬合とは、歯並びや噛み合わせに問題がある状態を指します。

見た目の問題だけでなく、噛む機能の低下や発音のしづらさ、
口腔内の健康に悪影響を及ぼすこともあります。

ここでは、代表的な不正咬合の種類についてご紹介します。

✔ 出っ歯(上顎前突)

上の前歯が通常より前方に傾いていたり、歯列全体が前に突出している状態です。
下顎が小さかったり、後方に位置していることで見た目がさらに強調されることもあります。
出っ歯の状態では、自然に口を閉じることが難しく、転倒や衝突時に前歯を折ったり、唇を傷つけるリスクが高くなります。
また、噛み合わせによっては下の前歯が上の前歯の裏側の歯ぐきを傷つけることもあります。

受け口(反対咬合)

下の前歯が上の前歯よりも前に出ている噛み合わせのことを指します。原因として、前歯の傾きに問題があるケースと、下顎が大きすぎる、または上顎が小さすぎるといった骨格の影響によるケースがあります。骨格が関係する場合、成長によって変化するため、長期間の経過観察が必要になります。受け口は見た目だけでなく、発音に影響を及ぼし、話し方が聞き取りにくくなることがあります。

✔ 八重歯・乱ぐい歯(叢生)

歯がデコボコに生えている状態を「乱ぐい歯」、特に上の糸切り歯(犬歯)が歯列から飛び出しているものを「八重歯」と呼びます。日本では八重歯が「かわいい」とされることもありますが、欧米では「ドラキュラの歯」と呼ばれ、敬遠される傾向があります。この状態は、顎の大きさと歯の大きさのバランスが取れていないことが主な原因です。歯が重なり合うことでブラッシングが難しくなり、磨き残しが虫歯や歯周病のリスクを高めます。

✔ 開咬

上下の歯を噛み合わせたときに、前歯がしっかりと接触しない状態を指します。この状態では、前歯で食べ物をうまく噛み切ることができず、発音にも影響を及ぼすことがあります。
指しゃぶりを幼少期まで続けていることが原因となるケースがあり、その他にも舌の癖や
遺伝的要因が関与することがあります。

インビザラインで失敗しないために

インビザラインを用いた矯正治療は、他の矯正方法と同様に決して安価な治療ではなく、年単位の期間を要します。ただマウスピースを作製し、お渡しするだけでは、理想的な結果が得られないこともあります。

実際に、「インビザラインで矯正治療を受けたものの、思うような効果が得られなかった」と感じる患者様が、埼玉県議行田市でマウスピース矯正(インビザライン)を専門に行う当院にも相談に訪れることがあります。
中には、矯正治療自体を諦めてしまう方もいらっしゃるかもしれません。

こうした事態を防ぎ、患者様に満足のいく治療結果を提供するために、埼玉県議行田市でマウスピース矯正(インビザライン)を専門に行う当院では以下のような取り組みを行っています。
治療を成功に導くためには、患者様ご自身のご協力も欠かせません。
より良い結果を得るために、一緒に治療に取り組んでいきましょう。

お一人おひとりに最適な治療計画をご提案します
インビザラインの治療計画は、過去の膨大な症例データをもとに、コンピュータによる
シミュレーションを活用して立案されます。
しかし、骨格や歯茎の状態、個々の体質によっては、シミュレーション通りに歯が動かないこともあります。
埼玉県議行田市でマウスピース矯正(インビザライン)を専門に行う当院では、コンピュータによる
精密な計画を基礎としつつ、経験豊富な歯科医師が個々の患者様に最適な修正を加えることで、
より精度の高い治療計画を立てています。

インビザラインが適応可能か慎重に判断します
骨格に大きな問題がある場合や、噛み合わせが大きく乱れているケースでは、インビザライン単独では十分な効果が
得られなかったり、後戻りのリスクが高くなったりする可能性があります。
また、一部の症例ではワイヤー矯正と併用することが必要になることもあります。
埼玉県議行田市でマウスピース矯正(インビザライン)を専門に行う当院では、
患者様の歯列がインビザラインに適しているかを慎重に判断し、その上で最適な治療法をご提案します。

 治療を成功させるために、患者様にご協力いただきたいこと

① マウスピースの装着時間を守りましょう
インビザラインの効果を最大限に引き出すためには、1日20時間以上の装着が必要です。
食事や歯磨きの時間以外は、できるだけ装着を続けることが重要です。
装着時間が不足すると歯が計画通りに動かず、治療期間が長引く原因になります。


② マウスピースの交換時期を守りましょう

インビザラインは、通常2週間ごとに新しいマウスピースに交換しながら歯を動かしていく矯正装置です。
歯科医師の指示に従い、交換のタイミングを忘れないよう注意しましょう。


③ 虫歯や歯周病の予防を徹底しましょう

インビザラインは取り外しができるため、ワイヤー矯正に比べて虫歯や歯周病のリスクが低いとされています。
しかし、万が一虫歯や歯周病になってしまうと、治療の一時中断が必要になる場合もあります。
毎日の歯磨きやマウスピースの清掃を徹底し、口腔内の健康を維持することが大切です。

矯正歯科治療はなぜ必要なのか?

正しい噛み合わせと歯並びの重要性
奥歯をしっかり噛みしめたとき、前歯や横の歯もきちんと噛み合っていますか?歯は、見た目の美しさだけでなく、上下の歯が正しく噛み合い、顎の動きに適応してこそ、本来の機能を発揮します。
例えば、ファスナーや歯車がしっかりとかみ合っていないと、その機能を十分に果たせないのと同じように、一見整った歯並びでも、噛み合わせが正しくないと食べ物をしっかりと噛むことができません。
多くの方が「歯並びを良くしてもっときれいになりたい」と考えて矯正治療を検討しますが、「噛み合わせを改善したい」と思う方はまだ少ないのが現状です。しかし、本当に大切なのは”美しい歯並び=よく噛める正しい噛み合わせ”であることを理解することです。

「8020運動」とは?
「8020運動」は、厚生労働省と日本歯科医師会が推進する取り組みで、
「80歳になっても20本以上の歯を残すこと」を目標としています。

20本以上の歯があれば、せんべいやフランスパン、お肉やごぼうなど、さまざまな食品を問題なく噛むことができます。
さらに、歯がしっかりと残っている人は、食事を楽しむ機会が多く、
友人との外食などの社会的な活動にも積極的に参加する傾向があります。
調査によると、歯の本数が多い人ほど社交的で、身だしなみに気を遣う傾向があり、
生活の質が向上しやすいことが分かっています。

歯並び・噛み合わせと健康の関係
歯並びや噛み合わせに問題があると、食べ物を前歯で噛み切り、奥歯ですりつぶすという重要な役割を果たせません。
さらに、「8020」を達成している人を調査したところ、前歯と奥歯がしっかり噛み合い、
安定していることが共通していました。
特に、受け口(反対咬合)の方はほとんどいなかったという報告もあります。
(出典:日本歯科医師会雑誌 1999;52 茂木悦子ら)
このことから、歯並びや噛み合わせは全身の健康に深く関わっていることが分かります。
いつまでも健康で元気に過ごすためにも、噛み合わせの重要性を見直し、適切な矯正治療を検討することが大切です。

大人の矯正治療の種類

大人が歯科矯正を受ける際、主に以下の 4つの治療方法 があります。

1. 表側矯正(ワイヤー矯正)
2. 裏側矯正(舌側矯正)
3. ハーフリンガル矯正(ワイヤー矯正)
4. マウスピース矯正

それぞれの特徴やメリット・デメリットを詳しく解説します。

表側矯正(ワイヤー矯正)
歯の表面にブラケットを接着し、ワイヤーを通して歯を動かす一般的な矯正方法です。
歴史が長く、幅広い症例に対応可能な治療法です。

メリット
✔ 重度の歯並びの乱れにも対応可能
✔ 実績が豊富で確立された治療法
✔ 装置が固定されているため自己管理が不要

デメリット
✖ 矯正装置が目立ちやすい
✖ ワイヤー調整時に痛みを感じることがある
✖ 口腔内を傷つけやすく、金属アレルギーのリスクもある
✖ 食事の際に硬いものや粘着性のあるものが制限される
✖ ブラッシングが難しく、虫歯や歯周病のリスクが高まる

裏側矯正(舌側矯正)
歯の裏側にブラケットとワイヤーを装着する矯正方法で、矯正装置が目立ちにくいのが特徴です。

メリット
✔ 矯正装置が目立たない
✔ 自己管理が不要

デメリット
✖ 対応できるクリニックが限られている
✖ 表側矯正に比べて治療期間が長くなる傾向がある
✖ 舌に装置が当たりやすく、発音に影響が出ることがある
✖ ブラッシングがしにくく、虫歯・歯周病リスクが高まる

ハーフリンガル矯正(ワイヤー矯正)
上の歯は裏側(舌側)矯正、下の歯は表側矯正を行う方法。
見た目の目立ちにくさと、発音への影響を抑えた矯正法です。

メリット
✔ 上の歯の装置が裏側にあるため、目立ちにくい
✔ 裏側矯正より舌の動かしやすさが向上し、発音がしやすい
✔ 自己管理が不要
✔ 裏側矯正よりも費用を抑えられる

デメリット
✖ 表側矯正のみより費用が高くなる
✖ 裏側矯正と同様にブラッシングの工夫が必要
✖ 対応できるクリニックが限られる
✖ 矯正期間が長くなる傾向がある

マウスピース矯正
透明なマウスピース型の矯正装置を使用して歯並びを整える方法。
ワイヤーを使用しないため、目立ちにくく、取り外しが可能です。

メリット
✔ 透明な装置で目立たない
✔ ワイヤー矯正より痛みが少ない
✔ 口腔内を傷つけにくい
✔ 取り外して食事やブラッシングができる
✔ 金属アレルギーの心配がない
✔ 通院回数を減らせる

デメリット
✖ 装置を自分で管理する必要がある
✖ 適応できる症例が限られる
✖ 装着中は水・炭酸水以外の飲食ができない
✖ 自己管理が不十分だと治療効果が出にくい

矯正歯科治療のメリットとリスク

矯正歯科治療のメリット
1. 歯並び・噛み合わせの改善による健康面でのメリット
矯正治療は、単に歯並びを整えるだけでなく、噛み合わせを正しくすることで QOL(生活の質) を向上させることを目的としています。
具体的には、以下のようなメリットがあります。

✔ 虫歯や歯周病の予防 – 歯並びが整うことで歯磨きがしやすくなり、虫歯や歯肉炎、歯周炎のリスクが低減します。

✔ 顎の正常な成長発育のサポート
– 子どもの場合、適切な矯正治療を行うことで、顎の成長バランスを整えることが可能です。

✔ 噛む機能(咀嚼)の向上
– 正しい噛み合わせになることで、しっかりと食べ物を噛み砕くことができ、消化や栄養吸収がスムーズになります。

✔ 口元の閉じにくさの改善
– 口唇閉鎖不全(口が自然に閉じられない状態)が改善されることで、口呼吸を防ぎ、口腔内の健康を守ります。

✔ 発音の向上
– 歯並びや噛み合わせが整うことで、発音が明瞭になる場合があります。

✔ 顎関節への負担軽減
– 噛み合わせが改善されることで、顎関節にかかる負担が軽減し、顎関節症のリスクを抑えます。

✔ 体のバランスや運動機能の向上
– 噛み合わせが整うことで、姿勢や体全体のバランスが良くなることもあります。

✔ 一般歯科治療がスムーズになる
– 矯正によって歯が適切な位置に整うことで、インプラントやブリッジなどの補綴治療がしやすくなります。

2. 見た目の改善による心理的メリット
矯正治療を受けることで、見た目に自信が持てるようになり、性格がポジティブになる といわれています。
歯並びを気にして思い切り笑えなかった方が、治療後に自然な笑顔を取り戻すケースは少なくありません。
患者様の多くは、機能的な改善だけでなく、審美的な側面 を重視される傾向があります。
私たち矯正歯科医は、健康的で美しい口元を実現するためのサポートを行っています。

矯正歯科治療のリスク
矯正治療にはさまざまなメリットがありますが、治療中に起こりうるリスクについても理解しておくことが重要です。
信頼できる矯正歯科医は、事前にこれらのリスクをしっかり説明し、
治療による影響を最小限に抑えるよう努めています。

1. 虫歯・歯周病のリスク
原因:矯正装置を装着すると歯磨きがしづらくなり、プラーク(歯垢)がたまりやすくなるため。
対策:適切なブラッシング指導を受け、フッ素入りの歯磨き粉やデンタルフロスを活用することで予防可能。

2. 治療期間が長引く可能性
以下のような理由で、矯正治療の期間が予定より延びる場合があります。
✔ 顎の成長予測の難しさ – 成長期の患者様は、顎の成長方向やスピードを完全に予測するのが難しく、
  治療計画が変わることがあります。
✔ 矯正装置の力の調整 – 矯正装置の力加減が適切でない場合、歯の移動がスムーズに進まず、治療が長引くことがあります。
✔ 患者様の協力不足 – マウスピース矯正の場合、装着時間を守らなかったり、ワイヤー矯正では
  定期的な通院を怠ったりすると、治療が進まないことがあります。

3. 歯根吸収のリスク
矯正治療によって歯を動かす際、ごくわずかですが 歯根が短くなる ことがあります。
これは、適切な力で歯を動かすことで最小限に抑えることが可能です。
定期的なレントゲン撮影などで経過を確認しながら進めます。

4. 歯肉退縮(歯ぐきが下がる)
矯正治療の過程で、歯ぐきが下がる ことがあります。
特に、歯を支える骨が少ない場合や、もともと歯ぐきの厚みが薄い方は注意が必要です。
必要に応じて、矯正前に歯肉移植などの処置を検討することもあります。

マウスピース矯正インビザラインで可能なこと

1. 矯正しながらホワイトニングも可能
インビザラインのマウスピースを活用し、矯正治療と同時にホームホワイトニングを行うこと ができます。マウスピースの内側にホワイトニングジェルを塗布することで、歯を少しずつ明るくしていくことが可能です。

✅ メリット
✔ 歯への負担が少ない – クリニックで行うオフィスホワイトニングに比べて、
  ゆるやかに白くなるため、知覚過敏のリスクが低くなります。
✔ 違和感が少ない – 徐々にトーンアップするため、自然な仕上がりが期待できます。

❗ 注意点

矯正治療の過程でアタッチメント(歯に装着する小さな突起)を前歯部に付けた場合、その部分にはホワイトニングジェルが届かず、色ムラが生じる可能性があります。
そのため、ホワイトニングを行うタイミングとしては矯正前または矯正後が
推奨されます。

2. 中学生・高校生の矯正にも対応
インビザラインは、永久歯が生えそろう 中学生・高校生(12~16歳) の本格的な矯正治療にも対応しています。
✅ 思春期のお子様に適した矯正治療
思春期の学生は、学校で目立つ矯正装置をつけることに抵抗を感じることがあります。
インビザラインは透明なマウスピース型の装置を使用するため、周囲に気づかれにくく、
見た目を気にせず矯正治療に取り組むことができます。
✅ インビザライン・ティーン専用の機能
成人矯正とは異なり、装着時間を確認できる「コンプライアンス・インジケーター」 という機能が搭載されています。

コンプライアンス・インジケーターとは?
✔ 唾液に反応し、装着時間が適切かを可視化
✔ マウスピースの装着が少ないと色が残るため、適切な装着時間を確保しやすい
✔ 保護者や歯科医師が、装着状況を客観的に確認できる
マウスピース矯正は取り外しができるため、装着時間を守ることが治療の成功につながります。
この機能を活用することで、装着の習慣化を促し、確実に治療を進めることができます。

3. 矯正治療後の後戻りを防ぐ「リテーナー」の重要性
矯正治療で歯並びが整っても、装置を外した後にそのまま放置すると 歯は元の位置に戻ろうとする(後戻り) 傾向があります。この後戻りを防ぐためには、リテーナー(保定装置) の使用が欠かせません。

リテーナーの役割と使用期間
 ✔ 矯正治療と同じ期間、リテーナーを装着することが推奨される
 ✔ 安定した歯並びを維持し、後戻りを防ぐ

おすすめのリテーナー「ビベラ・リテーナー」
インビザラインを提供するアライン・テクノロジー社では、高耐久で長期間使用可能な 「ビベラ・リテーナー」 を提供しています。
 ✔ 耐久性が高く、長く使用できる
 ✔ マウスピース矯正と同じ形状で違和感が少ない
 ✔ 装着時の快適性が高い
リテーナーを適切に使用することで、矯正治療の成果を維持し、美しい歯並びを長く保つことができます。

歯が動くメカニズムとは?

「矯正治療で歯が動く」と聞くと、不思議に思われる方も多いかもしれません。
しかし、歯は適切な力を加えることで、ゆっくりと正しい位置へ移動する仕組みになっています。

歯はどのようにして動くのか?
歯とその周囲の 歯槽骨(しそうこつ) の間には、歯根膜(しこんまく) と呼ばれる薄い膜状の組織があります。
矯正装置によって歯に適度な力を加えると、歯根膜に以下のような変化が起こります。

✅ 圧迫された側の歯根膜 → 骨を吸収する細胞(破骨細胞)が現れ、歯が移動しやすくなる
✅ 引っ張られた側の歯根膜 → 新しい骨を作る細胞(骨芽細胞)が働き、歯を支える新しい骨が形成される

この仕組みは、乳歯が抜けて永久歯が生えてくる際にも起こっている 自然な歯の動き と同じメカニズムです。
矯正治療では、この 骨の吸収と再生の仕組み を利用し、適切な力の大きさや方向を調整しながら、
無理なく歯を理想的な位置へ導きます。

矯正歯科治療の限界
歯は歯槽骨の中で移動できるため、矯正治療によって正しい位置へ導くことが可能です。
しかし、骨格的な問題がある場合や、歯の動きに限界があるケース では、
歯だけの移動で理想的な噛み合わせを得るのが難しいこともあります。

1. 骨格の影響による移動の限界
骨格的な不正咬合(顎のズレや成長のバランスの乱れ) がある場合、
歯の移動だけでは理想的な噛み合わせを得るのが難しくなることがあります。
例えば、顎が前後や左右にズレている場合は、矯正治療だけでなく、外科的なアプローチ(外科矯正)が必要になることもあります。

2. 歯の移動による顔貌変化の限界
歯を移動させることで口元のバランスを改善することは可能ですが、骨格そのものを変えることはできません。
そのため、顔貌の大きな変化を希望する場合は、治療計画を慎重に立てる必要があります。

3. オーバージェット(前歯の前後的なズレ)
上下の前歯の前後的な距離(オーバージェット)が大きい場合、歯の移動だけでは完全な改善が難しいことがあります。
特に、下顎が小さい場合などは、顎の成長や補助的な治療を考慮する必要があります。

4. 上下の正中線(中心線)のズレ
上下の歯列の中心線が一致していない場合、歯の移動で調整できる範囲には限りがあります。
骨格的な要因によるズレが大きい場合は、補助的な治療を組み合わせることが重要です。

5. 抜歯や先天性欠如による隙間の閉鎖
過去に抜歯をした部分や、生まれつき歯が欠如している場合(先天性欠如)には、矯正治療で隙間を閉じることが可能なケースと、補綴(インプラントやブリッジなど)を併用する必要があるケースがあります。

歯槽骨の外に出た歯は長持ちしない
矯正治療では、歯槽骨の中で歯を適切に動かすことが基本となります。
しかし、歯を骨の外に押し出してしまうと、長期的に安定しにくく、歯を支える組織が弱くなってしまう ことがあります。
そのため、不正咬合の原因が 骨格的なズレや顎の成長バランスの乱れ にある場合は、単純に歯を動かすだけではなく、
他の治療方法と組み合わせる必要があります。

早期から取り組む矯正歯科

歯並びの悪さ(不正咬合)の種類は、患者さまによってそれぞれ異なります。
特にお子さまは矯正歯科で顎も大きくできますので、なるべく早めに始めるほうが良いと埼玉県議行田市でマウスピース矯正(インビザライン)を専門に行う当院では考えています。
反対咬合、いわゆる「受け口」の治療は、早期に始めることで治療効果がより期待できます。
お子さまの場合、1年半~2年ほどでI期の治療が終了します。

永久歯の矯正治療を行う「Ⅱ期」は、行う場合とそうでない場合があります。
<p>成人の場合は、2年~2年半くらいが治療期間の目安です。

矯正歯科治療 / インビザライン Q&A

Q. マウスピースをはめるだけで、本当に歯が動くのですか?

A. ワイヤー矯正のような固定式の装置と比べ、取り外し可能なマウスピース矯正に不安を感じる方もいらっしゃいます。

インビザラインのマウスピースは、精密なコンピューターシミュレーション に基づき、患者様の歯並びに合わせて設計・作製されます。マウスピースが歯とアタッチメントに密着し、持続的な力を加えることで、計画的に歯を移動させます。
インビザラインは、世界中で治療効果が認められ、多くの特許を取得している信頼性の高い矯正システムです。埼玉県行田市でマウスピース矯正(インビザライン)を専門に行う当院では、実際のマウスピースサンプル もご用意しておりますので、ご興味のある方はお気軽にご相談ください。

Q. すべての歯並びがインビザラインで治療できますか?
A. 矯正装置にはそれぞれ特性があり、インビザラインが適している症例と、そうでない症例があります。
歯の移動量が大きい場合や、骨格の影響が強い症例では、ワイヤー矯正と併用した方が良いケースもあります。そのため、インビザラインの適応を正しく判断するには、専門的な知識と経験が豊富な矯正歯科医の診断 を受けることが重要です。

Q. 治療期間はどのくらいかかりますか?
A. インビザラインは、事前に精密なシミュレーション を行い、無駄な動きを減らして歯を効率的に移動させるため、治療期間は従来の矯正と同程度、もしくは短縮されることもあります。
平均的な治療期間は1~3年 ほどですが、患者様の歯並びや治療の進行状況によって異なります。

Q. 抜歯が必要になることはありますか?
A. 当院では、できる限り非抜歯での治療 を心がけていますが、歯並びのスペースが確保できない場合や、噛み合わせのバランスを整えるために抜歯が必要になることもあります。
その際は、治療方針や抜歯の必要性について詳しくご説明し、患者様に納得いただいた上で進めていきます。

Q. インビザラインは1日に何時間装着すればよいですか?
A. 1日20時間以上 の装着が推奨されています。
基本的には、食事と歯磨きの時間以外は常に装着 することが理想的です。
装着時間が短くなると、治療の進行が遅れたり、計画通りに歯が動かなくなる可能性があります。

Q. インビザラインの正しいお手入れ方法を教えてください
A. マウスピースを取り外した際は、流水で汚れを洗い流す ようにしましょう。
❌ 40℃以上の熱湯は使用しないでください。 高温の水で洗うと、マウスピースが変形し、正しく装着できなくなる恐れがあります。
✅ より衛生的に保つために、専用の洗浄剤(リテーナーブライトなど)の使用をおすすめします。

Q. 現在虫歯があります。矯正治療と同時に治療できますか?
A. 矯正治療を始める前に、まず虫歯の治療を行う必要があります。そのため、一般歯科での治療を優先し、完了してから矯正装置を装着します。
矯正治療中に新たに虫歯が見つかった場合も、進行状況に応じて治療を行います。定期的な歯科検診を受け、口腔内の健康を維持することが大切です。

Q. 矯正治療は何歳ごろから始めるべきですか?
A. 矯正治療の適切なタイミングは、お口の状態によって異なります。
✅ 5歳以下のお子さまの場合
乳歯が生えそろっている時期の矯正は、メリットよりもデメリットの方が大きくなる可能性があるため、基本的にはおすすめしていません。
✅ 6〜7歳頃
上顎の前歯が永久歯に生え変わるこの時期に、一度お口の検査を受けることを推奨します。早期発見・早期治療ができると、成長に合わせた矯正計画を立てやすくなります。

  1. 成人でも矯正治療を受けられますか?
    A. 年齢に関係なく、歯と歯ぐきの健康状態が良ければ矯正治療は可能 です。
    実際に 65歳以上の方が矯正治療を受けたケース もあり、年齢制限はありません。ただし、以下のようなケースでは治療計画を慎重に立てる必要があります。
    ❗ 注意が必要なケース
    ✔ 失っている歯が多い場合 – 噛み合わせのバランスを考慮し、補綴治療(インプラントやブリッジ)と併用することも検討します。
    ✔ 歯周病が進行している場合 – 歯を支える骨の状態が悪いと、矯正の負担が大きくなるため、まず歯周病治療を優先することがあります。
    矯正治療を検討されている方は、一度ご相談ください。
  1. Q. 矯正治療中も普段どおりに食事できますか?
    A. 基本的に 食事の制限はほとんどありません。ただし、装置の種類によっては注意が必要です。

    ✅ インビザライン(マウスピース矯正)の場合
     ✔ 食事の際に取り外せるため、基本的に制限なし
     ✔ 装着中の飲食は水のみOK(糖分を含む飲み物は虫歯のリスクが上がるため注意)

    ✅ ワイヤー矯正(ブラケット矯正)の場合
     ❌ 硬い食べ物(梅干しの種、おせんべい、バゲットなど) – 矯正装置が外れたり破損する可能性があるため控えましょう。
     ❌ 粘着性の強い食べ物(キャラメル、ガムなど) – 歯の動きを妨げる原因になるため避けた方が良いです。
     ⚠️ 繊維質の食べ物(ほうれん草、もやしなど)
     – 食べても問題ありませんが、装置の隙間に詰まりやすいため、しっかり歯磨きをしましょう。

    ✅ 痛みがあるときの対処法
    ワイヤー調整後の 1〜2日間は、食事の際に痛みを感じることがある ため、その間はやわらかい食べ物(おかゆ、スープ、ヨーグルトなど)を選ぶと快適に過ごせます。

未承認医療機器の使用について

当院で提供している マウスピース型矯正装置(インビザライン) は、日本国内において
医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けていない未承認医療機器 です。

インビザラインについて

・インビザラインは、米国アライン・テクノロジー社が開発した矯正治療システム であり、
日本国内では インビザライン・ジャパン社を通じて提供 されています。

・1998年に米国食品医薬品局(FDA)により医療機器として認証 を受け、世界各国で使用されています。

・日本国内においても、薬機法の承認を受けたマウスピース型矯正装置は複数存在 します。

医薬品副作用被害救済制度の適用について
インビザラインは 日本の薬機法に基づく承認を受けていないため、「医薬品副作用被害救済制度」の対象外 となります。そのため、治療をご検討の際は、医師の説明を十分にご理解いただいた上でのご判断をお願いいたします。

矯正歯科とは?