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歯のクリーニングだけでは足りない?歯周病予防の本質とプロケアの重要性

2025.11.18

定期的にクリーニングしているのに、なぜ歯ぐきが腫れるの?

「3か月ごとにクリーニングしているのに、また出血してきた」
「歯石を取ってもすぐに汚れがつく」
そう感じたことはありませんか?
多くの方が「クリーニング=歯周病予防」と考えていますが、実はクリーニングだけでは歯周病を防ぎきれないことがあります。
歯周病は、歯ぐきの炎症から始まり、進行すると歯を支える骨まで破壊してしまう“生活習慣病”のひとつ。
日本人が歯を失う原因の約4割が歯周病によるものといわれています。
では、なぜ「定期的なクリーニング」だけでは不十分なのでしょうか?
その理由と、歯周病を本質的に予防するために必要なプロフェッショナルケア(プロケア)について解説します。

 

歯のクリーニングでは取り切れない原因がある

・クリーニングは「表面の汚れを落とす」処置

歯科医院で行うクリーニング(PMTC)は、歯の表面に付着した歯垢・歯石・ステインを取り除く処置です。見た目がきれいになり、口の中もスッキリするため「予防できた」と感じやすい特徴があります。
しかし、歯周病の原因は歯の表面だけにあるわけではありません。歯と歯ぐきの境目(歯周ポケット)や歯根の奥に潜む細菌が残っていると、歯ぐきの腫れや出血、口臭の悪化、骨の吸収(歯を支える力の低下)といった問題が進行します。

・見えない場所の細菌が歯周病を進行させる

歯周ポケットの奥に入り込むプラーク(細菌のかたまり)は、通常のクリーニングだけでは除去しきれません。特に歯の根の部分に付着した歯石やバイオフィルムは、専用器具がなければ取り除けず、炎症を長引かせる原因となります。
つまり、歯周病予防の本質は「見えない部分へのアプローチ」にあるのです。

 

歯周病を防ぐためのプロフェッショナルケア

・歯周ポケットの測定

歯と歯ぐきの境目の深さを数値化し、炎症や出血の有無をチェックします。どの部位にリスクがあるかを把握し、改善のための指標になります。

・バイオフィルム(細菌膜)の除去

バイオフィルムは歯ブラシでは落とせない強固な細菌膜です。専用器具や超音波スケーラーを使い、徹底的に除去することで歯ぐきの炎症を改善へ導きます。

・根面(歯の根)のクリーニング

歯周ポケットの奥に付着した歯石や炎症組織を取り除く「スケーリング・ルートプレーニング(SRP)」を行い、歯ぐきの引き締まりと炎症の軽減を図ります。

・再評価とセルフケア指導

治療後の状態を再確認し、磨き方や生活習慣を個別にアドバイス。再発を防ぐための長期管理を行います。

 

セルフケアとの連携で予防は完成する

・毎日のホームケアの重要性

プラークは24時間で再形成されるため、毎日のセルフケアが欠かせません。しかし、歯ブラシだけでは約6割しか汚れを落とせないと言われています。

・効果的なセルフケアの組み合わせ

歯間ブラシやフロスの併用、電動ブラシの活用、就寝前の丁寧なブラッシングなどを組み合わせることで、歯周病予防の効果が大きく高まります。
おおいし歯科医院では、一人ひとりに合わせた最適なセルフケア方法をお伝えしています。

 

定期管理=「治療」ではなく「メンテナンス」

・歯周病は再発しやすい疾患

歯周病菌は常在菌であり完全にゼロにはできません。そのため治療が終わっても3〜4か月ごとのメンテナンスが重要です。

・定期メンテナンスのメリット

菌の増殖を抑えることで再発予防、歯の寿命延長、治療費削減につながります。
“痛くなってから通う”のではなく、“悪くならないように通う”ことが健康維持の鍵となります。

 

まとめ

歯のクリーニングは予防の第一歩ですが、本当の歯周病予防には「見えない部分の管理」が欠かせません。
定期的なプロケア、毎日の正しいセルフケア、継続的なメンテナンスの3つを組み合わせることで、歯周病の再発防止につながります。
もし「クリーニングしているのに出血する」「口臭や歯ぐきの腫れが気になる」という場合は、早めのチェックがおすすめです。
おおいし歯科医院では“守る歯科医療”を重視し、歯周病治療と予防管理に取り組んでいます。

行田市の歯を守る
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投稿者:おおいし歯科医院様(oishi-dent.com)