2025.11.27

「銀歯が気になるから白くしたい」
「笑ったときに金属が見えるのが嫌で…」
セラミック治療を検討されるきっかけとして、このような“見た目”のお悩みを挙げる方は多いでしょう。
確かに、セラミックは天然歯に近い自然な白さと透明感を再現できる素材です。
しかし実は、セラミック治療のメリットは見た目の美しさだけではありません。
セラミックは、「歯ぐきの健康を守る」という大切な役割も担っています。
今回は、審美性の裏にある“もう一つの理由”を、歯科医師の立場からわかりやすくお話しします。
過去に治療した銀歯(メタルクラウン・インレー)を鏡で見たとき、「歯ぐきの縁が黒ずんでいる」「境目が腫れぼったい」と感じたことはありませんか?
その一因が、金属の溶け出し(メタルタトゥー)や歯ぐきの炎症です。
保険適用の金属は長年の使用で金属イオンが溶け出し、歯ぐきに沈着することで黒ずみや慢性的な炎症の原因となることがあります。
金属の被せ物は経年劣化によって変形しやすく、境目に微細な隙間が生じます。そこにプラーク(細菌の塊)が入り込み、歯周病を進行させる場合があります。
つまり、見た目だけでなく「歯ぐきの健康」を長く守るためにも素材選びは非常に重要なのです。
セラミックの表面は非常に滑らかで、プラーク(細菌の膜)が付着しにくい特徴があります。歯ぐきの境目に細菌が繁殖しにくいため、歯肉炎や歯周病のリスクを軽減できます。
金属を一切含まないため、金属アレルギーの心配がなく、歯ぐきの黒ずみも起こりません。長年口の中に入れても、体への負担が極めて少ない安全性の高い素材です。
セラミックは歯との適合精度が非常に高く、隙間がほとんど生じません。そのため汚れがたまりにくく、清潔な環境を長く保てます。
セラミック治療が歯ぐきに優しい理由の一つは、治療の精密さです。セラミックを使う場合、歯の形・噛み合わせ・隣の歯との接触関係まで細かく設計します。
おおいし歯科医院では、以下のような精密治療を行っています。
マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)による精密形成
口腔内スキャナーによるデジタル印象
歯科技工士との連携による個別設計
単に「白い歯を入れる」のではなく、“歯ぐきが健康に保たれる形態”を作ることが長期安定につながります。
どんなに精密に作られたセラミックでも、自宅でのケアが不十分だと歯ぐきは再び炎症を起こします。そのため、治療後には定期的なプロケアが欠かせません。
歯科医院でのクリーニングや歯周ポケット検査では、歯と被せ物の境目の清掃、噛み合わせのチェック、歯ぐきの炎症の早期発見が可能となります。
セラミックは長期的に安定する素材ですが、“入れて終わり”ではなく“育てていく治療”として考えることが大切です。
セラミック治療は単に歯を白くするためのものではなく、歯ぐきの健康を守り、歯を長持ちさせるための選択肢でもあります。
金属の刺激や汚れによる炎症を防ぐ
歯ぐきの色・形が自然に整う
長期的に清潔で健康な口腔環境を保つ
このように、セラミックは“見た目”と“機能”の両方を支える素材です。
「銀歯の周りが黒ずんできた」「被せ物の境目が気になる」という方は、ぜひ一度歯ぐきの状態も含めてチェックしてみてください。
おおいし歯科医院では、見た目の美しさだけでなく健康を守るためのセラミック治療をご提供しています。
あなたの歯と歯ぐきを長く守るために、最適な治療プランをご提案いたします。
お気軽にご相談ください。
行田市の歯を守る
おおいし歯科医院
☎電話番号
048-564-4182
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