2026.09.24

「うちの子、テレビを見ているときいつも口がポカンと開いている」「寝ているときに口で息をしているみたい」。そんな様子に、ふと不安を感じたことはありませんか。
日常のちょっとした癖に見えますが、実はお口の成長や歯並びと関わっていることがあります。今回は、お子さんの口呼吸と歯並びの関係について、小児矯正を診る立場からお話しします。
人は本来、鼻で呼吸するようにできています。鼻には空気を温めたり、ほこりやウイルスをろ過したりする働きがあり、お口はその役割を担っていません。それでも口で息をしてしまう背景には、鼻がつまりやすい体質やアレルギー性鼻炎、扁桃(のどの奥のリンパ組織)が大きいなど、さまざまな理由が考えられます。
ご家庭で気づきやすいサインとしては、次のようなものがあります。
これらがすべて問題というわけではありませんが、お口まわりの発育を見直すきっかけにはなります。
歯並びは、外側からのくちびるや頬の力と、内側からの舌の力がつり合う位置に落ち着いていくと考えられています。お口が開いたままだと、このバランスが崩れやすくなります。
たとえば、口呼吸の状態では舌の位置が下がりやすくなります。本来、舌は上あごに軽く触れていることで、上あごが横に広がる成長を後押しすると考えられています。舌が下がったままだと上あごが狭くなり、歯が並ぶスペースが足りずにデコボコになることがあります。
また、くちびるが閉じにくい状態が続くと、前歯が前方に傾きやすくなったり、奥歯をかんでも前歯がかみ合わない開咬(かいこう)と呼ばれる状態につながることもあります。お口が乾燥することで唾液の自浄作用が働きにくくなり、むし歯や歯ぐきの炎症のリスクが高まる点も気になるところです。
ただし、口呼吸だけが歯並びを決めるわけではありません。遺伝的な骨格やあごの大きさ、生え変わりの時期なども関わるため、一つの要因として捉えることが大切です。
口呼吸と同じように、歯並びに関わる可能性がある習癖はほかにもあります。
これらは「叱ってやめさせる」よりも、なぜ続いているのかを一緒に考えるほうが改善につながりやすいものです。眠るときの安心感を求めていることもあれば、鼻づまりが背景にあることもあります。
小児矯正と聞くと、歯をきれいに並べる治療を思い浮かべるかもしれません。もちろんそれも大切ですが、成長期のお子さんの場合は、あごの育ち方やお口まわりの筋肉の使い方も含めて考えていきます。
当院では、次のような点を確認しながら、お子さんに合った関わり方をご提案しています。
お口まわりの筋肉のトレーニングや、装置を用いてあごの成長を導く方法など、選択肢はお子さんの状態によって変わります。必ずしもすぐに治療を始めるとは限らず、経過を見守ることが適している場合もあります。
特別なことをしなくても、日々のなかで意識できることがあります。
すぐに変化が出るものではありませんが、成長期だからこそ積み重ねが生きてきます。
お子さんの口呼吸は、歯並びやあごの成長、お口の健康と関わることがあります。指しゃぶりや舌のくせなども含め、日常で気づきやすいサインを手がかりに、早めに状態を知っておくことが安心につながります。
ただし、気になる癖があるからといって、すぐに治療が必要になるわけではありません。まずは今の成長の様子を一緒に確認するところからで十分です。
行田市駅近くのおおいし歯科では、予防歯科を大切にしながら、小児歯科・小児矯正の視点でお子さんのお口の成長を見守っています。「これって相談していいのかな」と迷う段階でも構いませんので、気になることがあればお気軽にお声がけください。
行田市の歯を守る
おおいし歯科医院
☎電話番号
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